先日30歳になった。

学生の頃は、28歳までには何ものかにならねばならない、という焦りのようなものがあった。大体好きな作家や音楽家は28歳までにはデビューしているので、自分のなかで28歳という年齢を人生において成すべき目標の一つの区切りとして定めていた。

大学3年生の頃に南青山RED SHOESでの企画に出演した際も、誘ってくれたカレッジ・インディー・レーベルの主催の方に、ライブ後、「これだけは覚えておいて欲しいけど、28歳までが勝負ですよ」と真剣な眼差しでアドバイスを頂いたことを覚えている。

その時は、そうだなあと思ったが、いまになって思うとそれは正しくはない、と思う。継続すること、続けてゆくことしかないしかないのだと、いまは思っている。

そういうことに、30歳になる前に気が付くことができて良かった。

 

3/30 高円寺AMP Cafeでの企画、ミンモアは初めてのパーカッション編成で楽しかった。

出演してもらった、かもめのジョナサン、myband(松園量介+山口晋二郎+浦裕幸)

Tako Mizutani、皆さまありがとうございました。

 

ライブが終わり、途中コンビニで休憩したりしながら、川口の自宅に着いたのは午前4時だった。

自分は助手席でうとうとしながら、人通りの少ない道路を夜から朝にかけ、東京から埼玉まで車で移動した。何か夢のようだった。

帰宅するとすぐに布団に入って寝た。起きるとテレビで新しい元号が発表されていた。平成もあと一か月ほどで終わる。

 

値引きされていた鶏むね肉でカオマンガイを作った。

前回はじめてカオマンガイを作った際は割とうまくいったので、今回は適当に目分量でやったが、水が多すぎたようで米がべちょべちょになってしまい失敗してしまった。

結婚祝いで頂いたホーロー鍋バーミキュラは無水野菜スープなどを作るとうまいが、蓋をして火にかけている間、中身の様子が分からないので難しい。

バーミキュラで調理をしている間は蓋を開けてはいけないので、調理中は蓋と鍋の隙間から洩れ出る蒸気の白い煙をじっと眺める。鍋の中身を想像しつつ、煙にじっと目を向けながら煮え立つ音に耳を傾けると、ちょっと無心になれるようで心地良いが、蓋を開けてその鍋の中のものが想像していた姿とは異なるとがっかりしてしまう。

そういった想像の余地があるところがバーミキュラは面白いと思う。出来上がったものはカオマンガイには程遠かったが、鶏肉の入ったちまきだと思いながら食べたら悪くはなかった。

今朝Gmailを開くとイオンから「イオン銀行Myステージの特典ならびにイオン銀行スコアの一部変更について」というメールが届いていた。

www.aeonbank.co.jp

2019年4月1日からイオン銀行Myステージの制度が変わるとのことで、現状はシルバーステージでも普通預金金利楽天銀行と同様に0.1%だが、4月からはゴールドステージにならないと金利0.1%にならないらしい。ハッピープログラムでATM・振込手数料が無料になるため、既に楽天銀行をメインにしていたが、いくらかイオン銀行に残預金があったのですべて楽天銀行に移した。

森下に住んでいたころは近所のスーパーはまいばすけっとしかなかったため使っていたが、それほど安くもなく、野菜、魚、肉の品ぞろえもよくなかったな、と思う。その点、最近通ってるスーパー、フードガーデンは割と安いし豊富な品揃えで献立を考えるのが楽しい。

一昨日鶏肉を買いカオマンガイを作ったが、チラシを見ると国産若鳥むね肉が100g 48円だったのでまたカオマンガイを作ろうと思いかごに入れた。パクチーもついでに買おうと思ったが、セロリが一束92円だったので代わりにセロリでもいいかと思いセロリを買った。

 

Aurora Cannabis Inc、買いたかったがSBI証券でいっこうに取り扱わないため買えず。昨晩富豪のネルソン・ペルツ氏が戦略アドバイザーとして加わるというニュースで1.11 (+13.94%)も上昇して終値は9.07。

米国株はもうすぐ下落局面に入るだろうと思い待っているが、下がりそうで下がらず、逆にS&P500は6週間で最大の上げとのことで、もどかしい。対して日本株は相変わらず弱く、昨日は上がるかと思ったら力なく失速し、やはり下落。

日本はいつになったら上向きになるのだろうか、もうこのままずるずると落ち込んでいくのだろうか、と思いながらディーノ・ブッツァーティタタール人の砂漠』を想起した。

将校ジョヴァンニ・ドローゴ―は砂漠の辺境の砦でいつの日か自分たちを襲ってくるだろう敵を、その敵を打ち負かし英雄になることを想像し待ちわびながら年老いていく。

自分もこうやってちまちまと金の勘定や株価に振り回され一喜一憂しながら老いていくのだろう。

最近、料理をすること、料理について、気になっている。

外食をやめて、駅前のスーパーで食材を買い、毎日炊事をするようになったからか、もしくは赤木明登氏の本(「美しいもの」か「美しいこと」のどちらか)の細川亜衣さんの料理に関する文章を読んで、いいなと思ったからか。分からないが『madameFIGARO japon』で今年1月から始まった「細川亜衣の、旅と料理」の連載は毎月楽しみに読んでいる。食べものについて書いているだけなのに、旅行記よりも旅をしている気分になれる。

madamefigaro.jp

 

宮本常一『塩の道』を読んで砂糖の歴史、砂糖の道はどのようなものなのか気になった。

調べたところ、農林水産省所管の独立行政法人である独立行政法人農畜産業振興機構のページに詳しく書いてあり、興味深かった。
sugar.alic.go.jp

室町中期になると琉球からも輸入され、砂糖羊羹、砂糖饅頭が作り出されるようになり、ようやく菓子の甘味料として使われ出した。南蛮交易が始まるに及んで、砂糖の輸入量が増えたとみえて、信長時代にはようやく調味料として使われたようだ。でも一部の人が使うのみで、広く菓子として、また調味料として使われるようになったのは江戸時代の中頃からだ。その間に砂糖は国産ものが少しは出回ったものの、輸入によってこれを補い、明治このかた台湾を領有するに及んで、国産品で自給自足できるまでに至った 

昔から、砂糖が調味料として使われていたのだと思っていたが、調味料として広く使われるようになったのは江戸時代の中ごろかららしい。

www.alic.go.jp

終戦後、我が国には僅かな砂糖しかなく、1952年(昭和27年)まで配給制となりました。食料難の状況にあった国民にとって甘味は、非常に貴重な存在でもありました。
一方、その需要に対して配給される砂糖だけでは補えない状況であったため、一時期ズルチンやチクロなどの人工甘味料が使われましたが安全性の面から使用禁止となりました。
  やがて戦後の復興とともに砂糖の消費量は飛躍的に伸び、1人あたりの年間消費量は1973年(昭和48年)には29キロまでになりましたが、「肥満」「糖尿病」の原因や「キレる」など、砂糖に対する誤解、甘味の嗜好の多様化(微糖・甘さ控えめ等)などからか、現在は、20キロ程度となっています。

こちらの記事によると、広く一般的に砂糖を消費するようになったのは戦後の復興期とのこと。

和食に砂糖を使用するのは昔からの文化だと思っていたが。

sugar.alic.go.jp

 仕事終わり、図書館で八百 啓介 『砂糖の通った道《菓子から見た社会史》』、エリザベス アボット『砂糖の歴史』、川北 稔『砂糖の世界史』を借りて帰った。 

InstapaperとIFTTTとCalibreを使ってKindleで快適にニュースを読む

最近またkindleを使うようになった。

Calibreの「ニュースを取得」でWIREDやロイターなどを読んでいる。

米国株などの金融ニュースやマーケット情報にはMarketWatchが重宝しているので、MarketWatchをkindleで読めるようにしたいと思った。

調べたところ、InstapaperとIFTTTとCalibreを使って下記のやり方でKindleで快適にニュースを読めるようになったのでメモ。

これで「ニュースを取得」に登録されていないニュース記事をkindleで読めるようになる。

 

  1. Instapaperのアカウントを作成。Add Folderで新規フォルダ作成
  2. IFTTT のRss to Instapaper Folderのアプレットで、読みたいニュースのRSS Feed URLを登録。MarketWatchの場合、MarketPulse (brief up-to-the-minute market updates)  を登録。Connect RSS Feed to Instapaper - IFTTT

  3. Save itemでInstapaperの作成したフォルダを指定。

  4. Calibreの「ニュースを取得」の「カスタマイズしたニュースソースを追加」からInstapaperのレシピを編集。

    feeds = [(u'Instapaper Unread', u'http://www.instapaper.com/u')] の括弧のなかを(u'Folder Name', u'http://www.instapaper.com/u/folder/numericalidentificator/folder name') のように変更。

    Calibre + Instapaper not downloading all articles! - 4

  5. 「ニュースを取得」からこちらのカスタマイズしたニュースを登録

1/20から1/27まで1週間ほどインドへ行っていた。

よく言われているように街中の人込みや野良牛にも驚いたが、空港から一歩外に出た途端、辺り一面がスモッグで黄ばんで霞んでいる有り様に困惑した。空港からデリー市内までの車内からも視界不良で対向車や信号がよく見えない。インドがこれほどまでに空気が汚いとは知らなかったが、WHOによると世界で最も大気汚染が深刻な国は中国ではなくインドらしい。

timesofindia.indiatimes.com

空気だけでなく、足元も汚かった。未舗装の地面には投げ捨てられたゴミが幾重にも積み重なっており、風化して土と同化しつつある。また多くの糞があちこちに落ちており、踏まないように歩くのに神経を使った。

それらの糞の大半は辺りを徘徊している野良牛や野良犬のものだろうが、もしかしたら人間のものも混じっているのかもしれないと思った。

首都のデリーでもちょっと郊外に行くと道端で立小便をしている人間をちらほら見かけたが、ブルーシティーという愛称の地方都市のジョードプルではさらに多くの立小便をしている人間がいた。

列車に乗るため、中心地のホテルからジョードプル駅まで歩いていると、道すがら、大通りを一歩脇に入ったところに奇妙に地面がすべて真っ黒になっている通りがあることを見つけた。火事の跡かと思い、そこを通るリキシャ―がいないことを不思議に思いながらも歩みを進めると、2,3人の男たちがこの黒い通りにサッと入ってきては方々に向かって立ち小便を始め、終わると去っていった。

この通りは公衆便所のようなところで、地面が黒くなっているのは火事ではなく、排泄物によるものなのかと気づいた。

そういえば日本でも田舎では道端で立小便をしている男はしょっちゅう見かけたような気もするが、東京だからということもあるだろうが、最近は見た記憶がない。

 

宮本常一『忘れられた日本人』の「名倉談義」で老翁が以下のように語っていた。

さァ、三、四里はありましょう。タはんをすまして山坂こえて行きますのじゃ、ほんと
に御苦労なことで……。
 わしら若い時や恵那までかようた恵那の河原で夜があけた
という歌がありますが、ほんとであります。女の家へしのびこうで、まごまごしていると途中で夜があけたもんです。
すきな娘があったかって? そりゃすきな娘がなきゃァ通わないが、なァに近所の娘とあそぶだけではつまらんので……。無鉄砲なことがしてみたいので。
今の言葉でいうとスリルというものがないと、昔でもおもしろうなかった。はァ、女と仲よううなるのは何でもない事で、通りあわせて娘に声をかけて、冗談の二つ三つも言うて、相手がうけ答えをすれば気のある証拠で、夜になれば押かけていけばよい。こばむもんではありません。親のやかましい家ならこっそりはいればよい。親は大てい納戸へねています。
若い者は台所かデイへねている。仕事はしやすいわけであります。音のせんように戸をあけるにはしきいへ小便すればよい。そうすればきしむことはありません。それから角帯をまいて、はしをおさえてごろごろっところがすと、すーっと向うへころがってひろがります。その上をそうっと歩けば板の間もあんまり音をたてません。

 

最近見つけたSlackに関する記事。

courrier.jp

Slackではすべてのトイレでフランス語のラジオが流れているらしい。

たとえば、スラックの3つのオフィスでは、すべてのトイレでフランス語のラジオが流れている。誰も同僚の“使用中の音”を聞かされるべきではない、とバターフィールドが考えているためだ

「チームワークを活性化」するための、現代における最新のコミュニケーションツールであるSlackを開発している社内においては、排泄は極端に秘匿されるべきものとして捉えられていること。「名倉談義」の老翁においては、小便、排泄はタブーではなく、便利な性交、コミュニケーションのためのツールであるかのように使用されていること、その対比が面白いと思った。

未来において、排泄は無用のものとなり、もはや排泄もせず、物を食べることもなくなることがあるのだろうかと少し想像した。

最近は倹約がうまく行っている。

高田馬場や新宿に住んでいたころは、飲食店が周囲に多数あったため、そこまで食べたくもないのについラーメン屋に行ってしまうことがよくあったが、11月に埼玉川口に引っ越ししてからは、駅前にはスーパーとマクドナルドしかないため外食することはほとんどなくなった。職場で食べる昼飯もおにぎりか弁当を持って行って食べている。

また携帯もLala CallのIP電話に変更したので、月々の利用料はほぼmineo Aプラン シングルタイプ (3GB)の基本料金だけで、月1000円程度に収まっている。(以前は通話ありのドコモプラン(Dプラン)を契約していたが、auプラン(Aプラン)はオプション費なしでSMSが使えるので、データ通信のみの場合はAプランがよい。)

格安simを使っていても、IP電話でない場合は2000円から通話が多い月には3000円かかってしまうこともあったので、IP電話に変更するメリットはかなり大きいなと思う。

ソフトバンクで契約していたころは携帯代で月8000円はしていたが、いま思うと無駄なお金を払っていたなと思う。

電力会社は迷っているが、楽天でんきに変えようと思っている。

米国株は主にSBI証券を使っていたが、Ares Capital Corporation(ARCC)とAurora Cannabis (ACB)をいっこうに取り扱ってくれないので楽天証券をメインにして、楽天ポイント楽天VTIの積立で使えるので、併せて電力会社も楽天にしようと思っている。

徐々に楽天経済圏に浸かって行っているなと思う。こうして、気が付いたときにはもう全身どっぷりと楽天に浸かっているのだろう。

そういえばふるさと納税楽天でしているし、銀行も今まではイオン銀行をメインにしていたが、WAONをあまり使わないと他行振込手数料無料回数が少ないので楽天銀行に変えた。クレジットカードも今まではYahooカードを使っていたが、Tポイントの相対的な力が弱まったいまでは、Kyashリアルカードと紐づけて楽天カードを使用するようにしている。

今年10月に楽天は携帯キャリアに参入する予定だが、そうすると電気、銀行、証券、決裁、通信と生活におけるサービスのほぼすべてが楽天によって提供されるようになる。

楽天といえば楽天市場の醜いサイトやしつこいメールマガジンのイメージしかないように思っていたが、そういえば、地元宮城仙台に帰れば駅中、デパートのいたるところに東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットや、えんじ色のロゴ、旗がいたるところにある。もうすっかり馴染んでいて、そこに楽天があることにまったく違和感はない。気がついたら楽天経済圏の住人になっているのだろう。