最近、料理をすること、料理について、気になっている。

外食をやめて、駅前のスーパーで食材を買い、毎日炊事をするようになったからか、もしくは赤木明登氏の本(「美しいもの」か「美しいこと」のどちらか)の細川亜衣さんの料理に関する文章を読んで、いいなと思ったからか。分からないが『madameFIGARO japon』で今年1月から始まった「細川亜衣の、旅と料理」の連載は毎月楽しみに読んでいる。食べものについて書いているだけなのに、旅行記よりも旅をしている気分になれる。

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宮本常一『塩の道』を読んで砂糖の歴史、砂糖の道はどのようなものなのか気になった。

調べたところ、農林水産省所管の独立行政法人である独立行政法人農畜産業振興機構のページに詳しく書いてあり、興味深かった。
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室町中期になると琉球からも輸入され、砂糖羊羹、砂糖饅頭が作り出されるようになり、ようやく菓子の甘味料として使われ出した。南蛮交易が始まるに及んで、砂糖の輸入量が増えたとみえて、信長時代にはようやく調味料として使われたようだ。でも一部の人が使うのみで、広く菓子として、また調味料として使われるようになったのは江戸時代の中頃からだ。その間に砂糖は国産ものが少しは出回ったものの、輸入によってこれを補い、明治このかた台湾を領有するに及んで、国産品で自給自足できるまでに至った 

昔から、砂糖が調味料として使われていたのだと思っていたが、調味料として広く使われるようになったのは江戸時代の中ごろかららしい。

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終戦後、我が国には僅かな砂糖しかなく、1952年(昭和27年)まで配給制となりました。食料難の状況にあった国民にとって甘味は、非常に貴重な存在でもありました。
一方、その需要に対して配給される砂糖だけでは補えない状況であったため、一時期ズルチンやチクロなどの人工甘味料が使われましたが安全性の面から使用禁止となりました。
  やがて戦後の復興とともに砂糖の消費量は飛躍的に伸び、1人あたりの年間消費量は1973年(昭和48年)には29キロまでになりましたが、「肥満」「糖尿病」の原因や「キレる」など、砂糖に対する誤解、甘味の嗜好の多様化(微糖・甘さ控えめ等)などからか、現在は、20キロ程度となっています。

こちらの記事によると、広く一般的に砂糖を消費するようになったのは戦後の復興期とのこと。

和食に砂糖を使用するのは昔からの文化だと思っていたが。

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 仕事終わり、図書館で八百 啓介 『砂糖の通った道《菓子から見た社会史》』、エリザベス アボット『砂糖の歴史』、川北 稔『砂糖の世界史』を借りて帰った。